銀狐の文具稲荷

-文房具を覆う表現を剥がし愛情を込めて丁寧に貼り付けた簡素な艸菴- (Since 2007-01-04)

余録100 万年筆の最期

早いもので、余録も100話を迎える。
多くは、書籍について紹介させていただいた。

100話の節目に当たり、私の決意を。



私には子供がない。

万年筆はよく親から子へ受け継がれて・・・・という話を
耳にすることもあるが、私にはそれがない。


つまり、私一代でこの万年筆達には次なる運命が待ち受けることになる。

私は、過去何台かの車を乗り継いできたが、
その全て・・・・いや、1台を除き、寿命を全うして
動かなくなったものばかりだ。

この1台というのは、東京に転勤になる際、
仲良くしていた後輩に譲り渡した。

私の次に乗る人が大切にしてくれると良いが、
乱暴に扱われたり、手入れもされないで放置されたり・・・・
そう考えると我が手から離すことに抵抗を感じて
廃車になるまで乗ってきた。


万年筆はどうなのか?


大切に使えば一生どころか次の代までその機能を発揮する。
私が生きている間どころではない寿命を持っている。

私の命が尽きるとき、「中古ショップ」に出すか・・・・・・
よく知る人物に託すか。

万年筆の命をつなぐには、これらが最善の方法なのかも知れない。
また、十分に理解して認識している。



では、知らない人の手に渡って命をつないだとして、
本当に次の主人は私の万年筆を愛してくれるのだろうか?

古いものを高いお金(中古ショップから購入した場合)を
支払って購入してくれるくらいだから、大切に愛してくれるだろう。
そうと自分には言い聞かせているが・・・・・・



そんなことを考えるようになり、
私は一つの結論を導き出す。

賛否両論あるとは思うが、あくまでも私見として。


信頼できる人に渡して、その人にハンマーで1本1本叩き潰して貰う。


本音を言うと私の遺体の右手に握らせて欲しいが、
こんな状況で荼毘にはして貰えないだろう。


もしくは、私が自分の手で始末するか。

「後から追いかけるで、先に行って待ってておくれ」
と声を掛けながら。


この結論に達してからと言うもの、
気持ちが凄く楽になった。

もちろん私の「死期」が近いと言うことではなく、
一つの準備として「心のお守り」のようなものだと認識している。
つまり、終活の一つだ。



ここまで考えてなお一つ気がかりなことが。
それは愛する万年筆を託す人物。
早くに呆けてしまいそうな・・・・予感が少しある。
これだけが心配で。









いつもありがとうございます。
あなたのクリックが、更新のはげみになります。





  1. 2013/05/20(月) 00:00:00|
  2. 余録
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  4. | コメント:2
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コメント

青トラさん。
ありがとうございます。

可愛いからこそ、
我が手で臨終させたい気持ちです。

決心して未だぶれることはありません。
恐らく何十年後にはそうしていると
確信しています。
  1. 2014/05/02(金) 12:08:36 |
  2. URL |
  3. 銀狐 #-
  4. [ 編集 ]

自分の使ってきたモノがどうなるか?
いや~、チョッと考えてしまう記事でした・・・。
初めまして、青トラと言います。
自分の死後のごく一部の人しか分からない趣味性の強い
収集品たちの行方・・・。
出来れば大切にしてくれる人を見つけて・・・っていうのも
かなりワガママな発想に思えてきました。
大ハンマーで自ら潰す度胸は私にはありません。
もうそろそろ自らの型録と取説を備える時期に来ているのかと思う今日この頃です・・・。
  1. 2014/05/02(金) 11:20:47 |
  2. URL |
  3. 青トラ #vh1mV2jE
  4. [ 編集 ]

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銀狐

Author:銀狐
雲の近くで紙と筆。本と工藝。
旅・食・美・創・観に魅せられ
鳥・虫・石・艸・風と交わり 閑暇を纏う。

強烈な文具好き。
LAMYとrotringの熱烈な信者であり、
montblancに憧れ、pelikanを愛し、
moleskineを人生のパートナーに迎え、
RHODIAを愛人にして、
Rollbahnと浮き名を流す。

burlingtonにトラベラーズノートと
ファーバーカステルを詰め、
PerkerとfILOFAXを広げた所が書斎。

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