
先日、製薬会社のMRさんが来た。
薬の名前が入ったボールペンなんかをよく置いていくのだが、
受け取らないことにしている。
ラバーグリップのボールペンは、別に欲しいとも思わないし・・・・・
(ジェットストリームをくれるなら別だけど)
製薬メーカーと放射線はあまり縁が無いのだが(造影剤は別だけど)
ちょくちょく立ち寄っては置いていきたがる。ご苦労なことだ。
その度に「いらな~い」と言っている。

そのMRさんから今回手渡されたのが、「パイロット フリクション」だ。
使ったことはないけど、確か・・・消せるゲルインキボールペン。
珍しいから、黒と赤を頂戴した。

軸部には、「Omepral」とプリントされている。
(一応タダで貰ったのでコマーシャル)
胃酸分泌阻害剤で胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎に処方される薬だ。
医師や薬剤師ではないので俺なんかにくれても商売にはつながらないのに。
どうせ医局や薬局に配った残りを持ってきたのだろう。
うちに来る別の医療機器メーカーの営業さんは、
万年筆が大好きな人もいて、来ると商売の話はせず万年筆の話ばかりというのも・・・・
その人は主にペリカンを愛用していて、新しくインクを替えたりすると必ずやってきて、
「この色はどう?」なんて言ってくる。こちらも好きなものだから、
ついつい話し込んでしまって、あの人が来ると仕事にならない。
スーツの胸ポケットには100円くらいの安いボールペンを挿して、
ペリカンの高級万年筆は内ポケットにずらりと挿している。
商売上そうしているのだろう。しかし笑ってしまう。
初めて来たとき、まさにモンブランにインキを入れているときだったから、
お互い話が早かったし、弾んでしまったのだ。
話が逸れてしまった。
このボールペンは尻のラバーで擦ると書いた文字等が消えるのだ。
正確には消えるのではなくて、黒や赤のインクが60度を超えると無色透明になる。
それで消えたように見えるというもの。
「メタモインキ」と言う。1975年からの開発なんだとか。
お湯を入れると色の変わる紙コップなどにも応用されているらしい。

クリップ部分を圧下して芯を出すタイプだ。
試し書きしてみたが少々色が薄い感じ。
黒は真っ黒ではなくグレーっぽい。赤も少々色が抜けたような・・・・・
ここらは好みがハッキリ出るところかもしれない。

夏の車中では文字が消えたり、また正式な書類には使えないが、
学生さんがノートを取ったり、営業の方がアポを書き込んだりする時には重宝するかもしれない。
頂いたのは、黒と赤の2本だが、
B(ブラック)・R(レッド)・L(ブルー)・BB(ブルーブラック)・G(グリーン)
LG(ライトグリーン)・O(オレンジ)・P(ピンク)・LB(ライトブルー)・V(バイオレット)
と、10色もリリースされている。
また、替え芯も販売されているのも嬉しい。
ふと、このペンを夏の車中に置いておくと、書けなくなるのだろうかと考えてしまった。
正確には、インキが透明になり書いても見えなくなる。
(もったいないからしていませんが・・・・・)
どなたか人柱になりませんか?
フリクションボールはこちらから。


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- 2011/10/24(月) 00:00:00|
- ペン(ボールペン)
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