銀狐の文具稲荷

-文房具を覆う表現を剥がし愛情を込めて丁寧に貼り付けた簡素な艸菴- (Since 2007-01-04)

余禄84 「肩の荷」をおろして生きる

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『「肩の荷」をおろして生きる』 著者・上田紀行
 (PHP新書・798円)


日本人が幸せでない理由


文化人類学者で東京工業大准教授の著者は、海外から帰国するといつも感じることがあるという。
例えば電車に乗っている人々を見ると
「SF映画のように、肩に重いものを載せているような幻覚にとらわれる。
そのために背中は丸まり、表情はぱっとしない」。


相次ぐ短命政権、いじめや自傷といった子供の問題、不倫願望……。
何もかも「『肩の荷をおろしたいのでしょう』と言えば、識者コメントとして成立してしまう状況にある」
と指摘する。

肩の荷には、時代に特有なものと、個人的なものがある。その両者を考察したのが本書だ。




太平洋戦争を第1の敗戦、バブル崩壊を第2の敗戦、そして現在を第3の敗戦と位置付ける。


「かつての日本では、会社がある種の宗教として社会を支えた。
それなりの競争はあるが、終身雇用で給料にも大差はない。信頼のよりどころだった。

ところがバブル時代、新自由主義的な効率至上主義になって、その支えがなくなった。
そのうえ第2の敗戦の処理法を間違え、より経済効率を上げる方向に進んでしまった」。
その結果、社会を支えてきた信頼が失われ、自殺者が増え、うつ病が広がる現状になったと分析する。


一方で、肩の荷すべてを否定するわけではない。
「背負いたい肩の荷を背負っていた時代は、背筋が伸びていた。
今の人はそういう喜びをあまり知らないし、教育もされない。
けれど何の責任も負わない生き方は人間と呼ばない」。
大人になる通過儀礼がうまく機能していない現状も浮き彫りにする。



私が本書を読んで、なぜ3回も敗戦という言葉が必要なのか?
第2次世界大戦で敗戦して以降、GHQによる徹底した「日本人思考改革」が行われ、
中国、朝鮮の戦時中のことについては、「土下座外交」。
戦争の反省は大いに結構だが、日本人が自虐的になっているとしか思えない。

まさに“負のお家芸”のような文化だ。


おまけに広島の慰霊碑にはこう記されている。
「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」笑止千万だ。

原爆を投下したのは、米軍であろう?
後半を「過ちは 繰り返させませぬ」とすべきなのだ。
かつて碑文論争が行われたが、その通りだと思う。



中国等は「侵略」という言葉を日本外交では盛んに使うが、
自分たちがチベットを始めとする周辺国にしていることは、
なんと表現すれば良いのか?


チベット等に眠る地下資源を採掘するため、
また、海底の天然ガスを発掘するための尖閣諸島問題。
最近ではアフリカにまで触手を伸ばしている。


「質実剛健」という日本古来の素晴らしい民族性は、
欧米の3S(シネマ(実際はCなんだけど)・セックス・ソング)で骨抜きにされ、
敗戦以降に現れた、無能な政治家による土下座外交。
反省と自虐をごちゃ混ぜにした、学校教育。


それで自国民が自信を持って生活できるはずがないであろう。
そこに来て本書の3つの敗戦という表現。


いい加減、自国民を踏みつける事は避けて頂きたいと思った次第だ。
どうも、教師という生き物とは反りが合わないようだ。








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  1. 2011/09/26(月) 00:00:00|
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銀狐

Author:銀狐
雲の近くで紙と筆。本と工藝。
旅・食・美・創・観に魅せられ
鳥・虫・石・艸・風と交わり 閑暇を纏う。

強烈な文具好き。
LAMYとrotringの熱烈な信者であり、
montblancに憧れ、pelikanを愛し、
moleskineを人生のパートナーに迎え、
RHODIAを愛人にして、
Rollbahnと浮き名を流す。

burlingtonにトラベラーズノートと
ファーバーカステルを詰め、
PerkerとfILOFAXを広げた所が書斎。

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