銀狐の文具稲荷

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余禄63 国産旅客機MRJ飛翔:第2章

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国産旅客機MRJ飛翔
(「前間孝則」著 大和書房)

著者は元ジェットエンジン技術者であり、これまで多くの技術開発物語の著作があるが、
MRJ開発における様々な困難を示しながら成功への期待を込めて書いている。
まずは、航空機ビジネスがいかなるものかを、
ボーイングとエアバスの熾烈な競合を基に描いている。
画期的な新機種の企画、開発はできるのだが、
航空会社に購入の前約束をしてもらわなければならない。

その機数が十分でないと計画は中止せざるを得ず、ボーイングにも失敗はいくつかある。
日本の航空機産業の現状も細かく示している。
独自の旅客機は持たないのだが、ボーイングのパートナーとして主胴や翼などを生産している。
それは日本が開発した炭素繊維を基にしてプラスチックを強化したCFRPを
大の得意にするからである。航空機が軽くなり燃料の節約ができるのだ。

MRJはそのCFRPを売り物にしている。
機体を軽くして燃料消費を3割も減らすことができるのだ。
(このお陰で釣り竿が値上がってしまった・・・・・)
原油価格が異常に高騰しているので、これは航空会社にとって魅力的であるはずだ。
ただし、CFRPは生産コストが高く、製造に時間を要する難点がある。
そこで生産技術の革新に挑戦している。

日本は生産技術は得意であり、必ず成果を上げるであろう。
航空機も競争力は結局生産コストである。
MRJは性能は抜群だが1機30~39億円・・・・・
競合相手よりも安く作る技術を開発しなければならない。

ロシアも中国もこのクラスの旅客機に参入してきて競争はますます熾烈になるが、
トヨタ生産方式をはじめとして他産業の多彩な優れた技術を取り込めば
日本の航空機産業の飛躍は可能であると筆者は声援を送っている。

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  1. 2008/11/03(月) 00:00:00|
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Author:銀狐
雲の近くで紙と筆。本と工藝。
旅・食・美・創・観に魅せられ
鳥・虫・石・艸・風と交わり 閑暇を纏う。

強烈な文具好き。
LAMYとrotringの熱烈な信者であり、
montblancに憧れ、pelikanを愛し、
moleskineを人生のパートナーに迎え、
RHODIAを愛人にして、
Rollbahnと浮き名を流す。

burlingtonにトラベラーズノートと
ファーバーカステルを詰め、
PerkerとfILOFAXを広げた所が書斎。

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