銀狐の文具稲荷

-文房具を覆う表現を剥がし愛情を込めて丁寧に貼り付けた簡素な艸菴- (Since 2007-01-04)

定規 :第3章

ある日、心電波形と胸部写真を一緒にみていた循環器科の先生の横を
たまたま通った自分はつかまって・・・・これまた質問の嵐。

先生方からかなり目をつけられていたようで、
他の同期より多く名前を呼ばれてしごかれた。

そして実習時間も終わり技師室、撮影室を掃除していると
質問攻めにした先生がくれたのが、心電図用の定規だ。
「これの使い方を次の実習までに調べてこい」と手渡してくれた。
「あの・・・・実習は明日ですが・・・・」
「ハハハハ・・・調べてこい」(鬼)
翌日調べた使用法を説明すると「よく調べたなあ、これやるよ」
心電図定規01

心電図定規02

罵倒の中しごきにしごかれた実習も卒業で終了する。
心電図定規03

卒業時の謝恩会では先生方が一つのテーブルで酒を飲んでいる。
引きつった笑顔で酒を注ぎに行くと「出来の悪い銀狐が来た」と囲まれ、
酒の肴にされた。
「先生方は俺を目の敵にしてたでしょ?」
「そうだよ」簡単にしかも全員が答える。
「そんなに態度悪かったですか?」

「バカ」一番怖かった整形の先生が、「お前は同期の中で数少ない一般兵」
「勉強の成績とは別に医学に関しては素人の最低レベル」
「追い込んで勉強させるしかないんだよ」

酔いが覚めてしまった。

あの嵐の実習の勝利品は腕と心電定規。
卒業して約15年今もあの憎らしい・・・・いや、ありがたい先生方を
思い出しながら、定規を使っている。

でも、憎らしい先生方だったが、我々学生が撮った写真でも、
白手袋をはめてフィルムに指紋が付かないようにしてくれていた。

後から分かったことだが、医師でない自分に心電波形を読む力を養う必要はない。

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  1. 2008/08/06(水) 00:00:00|
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銀狐

Author:銀狐
雲の近くで紙と筆。本と工藝。
旅・食・美・創・観に魅せられ
鳥・虫・石・艸・風と交わり 閑暇を纏う。

強烈な文具好き。
LAMYとrotringの熱烈な信者であり、
montblancに憧れ、pelikanを愛し、
moleskineを人生のパートナーに迎え、
RHODIAを愛人にして、
Rollbahnと浮き名を流す。

burlingtonにトラベラーズノートと
ファーバーカステルを詰め、
PerkerとfILOFAXを広げた所が書斎。

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