銀狐の文具稲荷

-文房具を覆う表現を剥がし愛情を込めて丁寧に貼り付けた簡素な艸菴- (Since 2007-01-04)

余禄41 日本語オノマトペ辞典:第1章

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「日本語オノマトペ辞典」(小野正弘編 小学館)

日本語には擬音語や擬態語(総称してオノマトペ)がわんさとあって、
文学ではそれぞれが描写に欠かせないのだが、
一般に英独仏等の言語にはそう言った語彙(ごい)が乏しいと言われている。

オノマトペというのは感覚的な表現で、論理的に意味を特定しようとしても
定義をするりとすり抜けてしまう。
英語や仏語で「そわそわ」「いそいそ」「うきうき」「るんるん」の違いを
どう説明すればいいのか・・・・・・
「キャピキャピの女子学生」「ピカピカの一年生」のニュアンスがどうして伝わろうか。

しかし、このオノマトペこんなに面白いのにこれまで研究がなされてこなかった。
子供っぽく感覚的な表現で、まじめに言語学的に分析するに値しないという偏見があったようだ。

三島由紀夫はかつて「文章読本」で「擬音詞」は女性、子供の文章に多く、
言語の「堕落した形」であって抽象性に欠け、「表現を類型化し卑俗」にするから
みだりに使ってはいけないと戒めた。

ところが最近「擬音語」や「擬態語」に対する関心が高まって、
岩波書店のシリーズ「もっと知りたい日本語」にも
田守育啓著「オノマトペ擬音擬態を楽しむ」という優れた概説者が収められ版を重ねている。
こういった機運のいわば頂点に立つのが「日本語オノマトペ辞典」(小野正弘編)だ。

この種の物は先例もあるが、今回は方言も含む約4,500語を収録した最大規模のもので
「オノマトペのもと」構成要素を詳しく分析した楽しいコラム等も満載で
決して国語学の専門家向けの難しい本ではない。
日本語に興味を持つ者なら誰でも、この辞典の用例や解説を拾い読みしているだけで
楽しく過ごすことができる。

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  1. 2008/05/19(月) 00:00:00|
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銀狐

Author:銀狐
雲の近くで紙と筆。本と工藝。
旅・食・美・創・観に魅せられ
鳥・虫・石・艸・風と交わり 閑暇を纏う。

強烈な文具好き。
LAMYとrotringの熱烈な信者であり、
montblancに憧れ、pelikanを愛し、
moleskineを人生のパートナーに迎え、
RHODIAを愛人にして、
Rollbahnと浮き名を流す。

burlingtonにトラベラーズノートと
ファーバーカステルを詰め、
PerkerとfILOFAXを広げた所が書斎。

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