銀狐の文具稲荷

-文房具を覆う表現を剥がし愛情を込めて丁寧に貼り付けた簡素な艸菴- (Since 2007-01-04)

シード消しゴム「ルミネオン」

もう1回消しゴムネタ。


シード消しゴム「ルミネオン」viewimg


シードは、暗やみでほんのり光る消しゴム「ルミネオン」を発売した。価格は100円+税。
「ルミネオン」は、青く光る蓄光顔料入りで消しゴム。光をあてたあとに、暗やみで見るとほんのり光ります。
紙ケースは、ビビッドなネオンカラーを採用し、グリーン、ピンク、イエローの3種類。


シード消しゴム「ルミネオン」viewimg2



確か、妖怪ウォッチの光る消しゴムがあったような・・・・・




蓄光性を持つ物質が暗所で発光する際の光を燐光という。
この発光の明るさを燐光輝度 (単位: cd/m2) で示す。

硫化亜鉛 (ZnS系) やアルミン酸ストロンチウム (SrAl2O4系) が知られる。

1900年代初頭、時計の文字盤や計器盤等の夜間視認を可能にする夜光塗料が発明された。
夜光塗料の材料には、初期には自発光物質であるラジウム化合物やプロメチウム化合物が使用され、
その後に硫化亜鉛系やアルミン酸ストロンチウム系の蓄光(燐光)物質が開発された。

自発光物質とは、放射性物質を応用し、放射線により持続的に蛍光物質を光らせるものである。

1910~20年代にかけて、アメリカで自発光物質の塗料を塗る作業をしていた従業員にがんの発生が認められた。
当時は放射性物質の危険性が明らかになっておらず、
唇に挟んで拭うことで筆先を整えていたためにラジウムを含んだ塗料を体内に摂取してしまっていた。

地球環境の保全が叫ばれ始めたことをきっかけとして、
1990年代に時計業界では自発光物質を使った塗料の使用が世界中で中止された。
以後の時計のダイヤルには蓄光物質のみを使った夜光塗料や、
自発光物質を小型ガラスチューブに封入したものが使用されている。

Wikipedia参照




では、蓄光原料はなぜ発光するのか?

蓄光原料が光を吸収すると、電子が励起された状態になり(光電効果) 
そののち光の吸収がなくなると、励起された状態から電子がより低い軌道に遷移することによって、
光子が出る現象が起こるため(発光現象) 光って見える。


「光を吸収する」とは・・・

光は物質にあたると 反射 吸収 透過のいずれかの経路をたどり、
エネルギー保存の法則によって光を吸収した蓄光原料はエネルギーを受けたことになる。
エネルギーを受けるということは、蓄光原料の持っている電子のエネルギーが高くなったということ。


「電子が励起する」とは・・・

基底状態の電子が1個 励起状態に上がること。

<基底状態>とは・・・エネルギーが最も低い状態。

<励起状態>とは・・・基底状態よりエネルギーが高い状態ということで 
             要は蓄光原料の電子エネルギーが高くなったということだ。


(光電効果)・・・

1887年にドイツの物理学者 ヘルツ が陰極に紫外線を照射することにより、
電極間の放電現象が起こって電圧が下がる現象を見い出したもので、
さらに1888年にドイツのハルヴァックスによって、
金属に短波長の光を照射すると電子が表面から飛び出す現象を発見している。


「電子がより低い軌道に遷移する」とは・・・
電子は通常は原子核に近い軌道上を運動しているのだが、
励起することによって外側の軌道に移動してしまう。
より低い軌道に遷移するということは、基底状態に戻ろうとしているということ。




何十年も前、学生時代「放射線物理」で、しこたま勉強した。
「光電効果」を利用した光電管とか・・・・。


放射線と物質との相互作用としての「光電効果」としても。
(むしろこちらがメイン)
こちらでの「光電効果」は、物質に放射線を照射した時の現象。
他にも、照射する放射線エネルギーにより、
「コンプトン効果」「電子対生成」なども現象としてある。




ここでは光を「波」の成分ではなくて、「粒子」の成分として解釈をしているのが特徴。
放射線も「粒子」として解釈し理論立てている。


光を1つの粒とした時、「光子」という名称で呼ぶ。
光子1個のエネルギー E は波長 λ だけで決まる。

振動数 ν=c/λ

   E=hν=hc/λ  

プランク定数 h = 6.626×10-34 Js
光速度 c = 3×10-8 m/s
電子ボルト 1 eV = 1.602×10-19 J
波長 1nm = 1×10--9 m



光を粒子と考え、粒子1つ1つが振動数に比例するエネルギーのかたまりであるとすると、
この現象が説明できる。この粒子を「光量子」、または、「光子」という。
アインシュタインは光量子仮説による光電効果の解釈でノーベル賞を受賞した。
光電効果は光が粒子性を示す現象の1つだ。




そして「光電効果」は、照射する原子番号の数乗に比例する。
だから、レントゲン写真を撮ると、骨と軟部組織の原子番号の違いで
骨がはっきりくっきり写る。

また、肋骨に囲まれた肺を診る胸部撮影は、
眠い画にするため、管電圧を上げた高圧撮影をする。
すると、「コンプトン効果」が出現する。
それは原子番号に比例するので、コントラストがつきにくい。
よって肋骨や胸骨に邪魔されずに、肺の中の気管支、肺動脈がよく見えてくる。


撮影部位(診たい組織)により、放射線と人体の相互作用(効果)を変えて、
放射線技師は画像を作っているのだ。



消しゴムの紹介から逸れてしまった。

ここで一つ疑問が。
なんで消しゴムを光らせる必要がある?




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銀狐

Author:銀狐
雲の近くで紙と筆。本と工藝。
旅・食・美・創・観に魅せられ
鳥・虫・石・艸・風と交わり 閑暇を纏う。

強烈な文具好き。
LAMYとrotringの熱烈な信者であり、
montblancに憧れ、pelikanを愛し、
moleskineを人生のパートナーに迎え、
RHODIAを愛人にして、
Rollbahnと浮き名を流す。

burlingtonにトラベラーズノートと
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PerkerとfILOFAXを広げた所が書斎。

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